nincora(ニンコラ)は、アウトドアと日々の暮らしのための、小さな刃物をつくるブランドです。
名前には、神羅万象——森や自然とのつながり、そして「すべてが始まる場所」という意味を込めています。道具は、外に出るための入口です。手のなかの小さな一本から、暮らしと自然のつながりが始まればと考えています。
私自身が、釣りをし、焚火をし、キャンプをする人間です。北海道で竿を振り、各地で火を焚き、日本の渓流を歩く。そうした時間のなかで感じてきた「あったらいいのに」を、そのまま形にしています。
派手さや肩書きよりも、現場で確かに使えること。nincora は、その一点からつくられています。
なぜ、この小さなナイフなのか

アウトドア用のナイフには、大きすぎるものや、頑丈さの足りないものが少なくありません。けれど実際の現場でナイフを握るのは、圧倒的に「調理」の場面です。
だから nincora は、まず調理で使いやすいことを大事にしました。全長は小さく、軽量に。細かな作業に向き、持ち歩きやすい。魚をさばき、小さな鳥をさばき、少しの工作もこなす。日本の渓流でのキャンプには、ちょうどこれくらいのサイズがいい——そう考えてたどり着いた寸法です。
この一本から

これから、もう少し大きなサイズのナイフも出していけたらと思っています。
けれど nincora がいちばん伝えたいのは、道具にこだわることの面白さです。ふだんの包丁より、少し良いものかもしれません。でも一度使ってみて「こんなに切れるのか」と思ったり、研いでみようと思ったり。そこから他のナイフを試したり、家の包丁を見直したり、調理器具を考えてみたり——きっと世界が広がります。
道具にこだわることは、外に出るきっかけになります。大きくてごつい一本ではなく、小さくて使いやすい一本から。nincora は、その入口をつくっています。
